子どもの教育本カテでベストセラーになっている『学力の経済学』を読みましたよん。
全部よみおわってなぜこの本「学力の経済学」がベストセラーになっているかわかった。いままで子どもの勉強&教育本といえば“有名塾講師がかいた”“おちこぼれだったxxが東大にはいった”などなど、実体験ベースのものが多かった。
でもこの本はちがうんだよね。本の前書きでふれているとおり、著者の中室牧子さんは教育者でも教師でも子育て経験すらもない。あくまでも「ただの学者さん」がこれまでの教育論文やデータをもとに書いた本なのだ。
つまり経験則はまったくなくて、全部がデータ!
これちがうんじゃないの?という感想があっても「いや全部臨床実験データをもとにしてますから!」と反論できちゃうわけです。
なんておそろしい本…(笑)
まあ、それはさておき、とっても読みやすい本ですらすらっと3時間くらいでよめちゃいました。
私がおお~とおもったポイントだけを忘備録メモメモ。
子どもの教育でよくいわれる都市伝説なものまとめ
●子どもにゲームをさせるのは悪影響?暴力的になるのか。
→ ゲームをさせてもよい。ただし1時間以内「1日1時間までならテレビもゲームも問題ない。2時間以上だと学習時間などへの負の影響がおおきくなる」
私感想:いやいや、ゲームをはじめたら1時間でなんてやめてくれないでしょ^^; 1時間でとりあげようとしたら逆にギャン泣きですわ。
●ゲームをやめさせると学習時間がふえるのか
→ ほっておいて勉強をすることはない「1時間ゲームをやめさせたとしても、男子は最大1.86分、女子は最大2.7分学習時間が増加するだけ」
私感想:結局ゲームをさせないとしても、それに代わる学習づけ(習慣とか塾かな)を子どもにあたえないと意味がないってこと。1.8分とかコマーシャルより短い。
●勉強をごほうびでつるのはどうよ
→ 目先のニンジン戦法ならOK「すぐに得られるご褒美を設定することは、今勉強することの利益や満足をたかめることになる」
具体的に例をあげると、「OK=今から勉強30分やったらお菓子をあげるよ」 「NG=テストの点数がよかったらお菓子をあげよう」
私感想:これは大人にもあてはまるとおもった。あまりにもご褒美が先だとなかなか達成できない。ダイエットがいい例だなと。将来的な満足をえたくてダイエットスタートするのに目先の満足(スィーツつい食べちゃう)に飛びついちゃうもん;
●勉強のご褒美=お金はよくないのか
→お金が必ずしも悪いことはない。お小遣い帳をつけさせるなどすればお金の管理をみにつけさせることもできる。ちなみに「こどもが小さいうちはお金よりもトロフィーなどがよい。中高生以上はやはりお金が有効。」
私感想:これ家でもやってみた経験あり。長男が小1くらいのときにお金の管理ができるようにとおもってお金を月500円ほどあげてみたが、無駄遣いするばかり。お小遣い帳もまったくつけれずお金を渡すのはやめにした。が、小6になった今年「勉強がんばったから今年のお年玉は好きにつかっていいよ」と渡してみた。すると自分でいろいろと工夫してほしいもの以外は買わずに、きちんとお金の管理ができるようになっていた。ご褒美としてお金を渡す場合、年齢はやっぱり重要!
しつけ含む“幼児教育”は有効!
幼児教育には賛否両論があるよね。ここではいい悪いというとらえかたではなく、「コスパ的にどうか」というポイントでかいているぶぶんがあったよ。簡単にまとめると
「子どもが小さい時にお金をかけて教育したほうがリターンが大きい」!!
つまり高校生になってあわてて子どもを教育するよりも、小学校に入学する前の幼児教育に力をいれること。ただし注意したいのはこれは勉強だけではなく「しつけ、運動、情操」といったトータル的な幼児教育ということに注意。
うちは子どもたち、すでに小学生だからちょっと手おくれ感が^^; 特にならいごともさせてないしさ。
よくいわれる「三つ子の魂百まで」というのはあながち間違ってないということ。
最近は共働きであるせいか、3歳神話はウソだといわれることがおおい。でも、やっぱり、大人が幼児期の子どもに手をかけてあげるということは大きな影響力があるんだなって再認識。
「子どもの学力にもっとも大きな影響を与える要因とは?」
これは、ずっとずーっとえらい先生のかいた教育本を読むたびにおもっていたこと。学力が高い子どもは親が大学卒だったり年収がよいのではという疑問がずっとあった。それについてもきちんとふれられてる。
結論としては
「親の学歴や所得が高いほうが、子どもの学力が高い(文部科学省しらべ)」!!
実際東大生の親世帯を調査したデータ(2012年)では●平均年収1000万 ●世帯年収950万円以上の学生の割合が57% という結果に。う-んやっぱり関係あるんですよ。カエルのこはカエルっていうやつが。
●「いい先生に出会うと人生がかわる」
とはいえ、抜け道(?)ものこされていると著者さんはかかれてる。
それはいい先生を子どもにつけること。私のように勉強苦手な保護者さんは塾にいれるとか、家庭教師つけるとか、お金に余裕がないなら賢い近所のお姉さんに教えてもらうとか。とにかくいい先生をつけるしかないようです。
(そういう意味でも親の学歴が高い方が子どもに直接教えられるのですから有利ですよね。)
●「子どもに読書させるのは重要か?」
ニュースなどでとりあげられるし、私もそうおもっていた読書量=頭の良さに比例するのか問題。
本のなかでもふれられていて「勉強ができる子どもだから本をよむのか。もしくは読書がすきだから勉強ができるのか」という因果関係があやふやだということなんですって。つまりは「卵が先か、ニワトリが先か」というやつね。これ、ナルホド!とおもった。
自分の子どものころを思い出してみると私は本は大好きだったけど勉強は嫌いな子どもだった。でも公立小学校にかよってテストは平均点はとれていた。国語は90~100点だったな。わたしたち大人が「本をよみなさい」というのは自分の経験則にのっとったアドバイスなきがする。読書が苦手な子どもは、逆に勉強をどんどんがんばったらいいのかもしれないね。
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1冊読んで思ったのは
親が子どもに手をかけてあげることで学力は高くなる事実はかわらないなと。お金をかけて習い事をさせるのも手をかけてあげることだとおもうし。
本にはもっと詳しいデータ付きで子どもの学力についてかかれてますよ。ご興味あるかたはこちらから~♪
ではでは、みなさまのお役にたてればサイワイです(≧▽≦)♪
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